旅すがら出会った青年リニさんの物語です。。あれ?ハデス様、どこ?
コレットは死ぬことにした 16巻・ネタバレ感想
ミノス達裁判官の歓迎会をエリュシオンで開催します。
可愛いポイントはミノスが犬派だったと知ったハデス様のミノスへの親近感と好感度が爆上がりした瞬間でしょうか。w
色々あったけれど、冥府の仲間も増えて、これまで通りの平和な日常が戻ってよかったです!
16巻のメインは地上のお話です。
旅の途中のコレット一行。
道すがら隊商に出くわします。隊商の人たちに、次に辿り着く予定の村は遍歴医の村だと教えてもらいます。
昔から薬師がいないその村には、通りすがった薬師が次の薬師が来るまでの間、その村に滞在するのがルールになっており、コレットも昔1日だけ滞在した頃があるようです。
隊商に所属するリニと言う男の人が、その村の出身だとのこと。
若い頃に家出をしてもう10年も帰っていないと言うリニ。
このリニの物語がメインの16巻です。すごいな。
10年ぶりの故郷、リニの村での思い出は、鬼のように怖いお母さんの記憶。勝手に家を飛び出した手前、不安んでなかなか村に入れません。
そんなリニの背中を押して、お母さんに会いにいく様に促すコレット。
勇気を出してお母さんを訪ねたリニでしたが、そこにいたのはかつて自分が恐ろしいと思っていた母親ではなく、病気でやつれきり、すっかり細くなった女性の姿でした。
自分が知っている母親とは違う姿、それを支える他の家族の変わってしまった姿に、完全に尻込みするリニ。
けれどもコレットに助けてもらいながら母親と向き合おうとします。
リニのお母さんも、昔はリニに強く当たっていたけれども、リニが村を出た時には悲しくて、病気になって最後に大きくなったリニに会えてよかったとコレットに語ります。
リニは小心者で、病気の自分に怯えて上手く接することができないでいることに気づいていて、青ざめるくらいなら、いっそのこと号泣してくれてもいいのにという心の内を打ち明けます。
その話を聞いていたリニは、段々とお母さんと向き合い、支えることができるようになっていきます。
後半は、村の年に一度のお祭りです!!
お祭りの最後には、村を東軍と西軍に分けて戦うと言うメインイベントがあります。リニのお母さんも昔は、女性なのにこのお祭りの最前で戦っていたのだとか。
ルールは東西に大将を配置、攻めと守りの役割を持つ村人がいます。
お互いの宝刀をそれぞれのチームが持ち、攻めが敵陣にある自分の宝刀を手に入れ、守りが相手の宝刀を守ると言うルールで、先に宝刀を自分の大将のところに持ち帰ると勝ち、と言うものです。
村の祭りにも関わらず、参戦している神様2人。w (最終的にはコレットも巻き込まれて参戦します。)
リニも参加して、その姿を見たお母さんは、幸せを感じると共に、どこか死を覚悟した話し方をします。
久しぶりに(リニ達が属する)東軍が勝ち、この上ない幸せを感じるリニのお母さん。
その晩、病気が悪化して、息を引き取ります。
まだまだ親孝行したかったリニですが、死の直前に家出をした息子が帰ってきたことが重要だと言われ、だといいな、と自分に言い聞かせます。
最後は地上での色々に疲れたコレットを癒すためにハデス様がお茶を入れてくれます、ほっこり。(ハデス様の出番本当にない!!?これ、少女漫画ですよね?)
でも祭りの際に冥府からコレットに会いにハデス様きてくれるんですよー。
いつも通りの三つ編みで、もっとおしゃれしておけばよかったと落ち込むコレットに
「三つ編みは好きですか?」
と聞かれて
「好きだとも。お前のすべてが好きだ。」
って、チューしてくれるハデス様。好きです。(血)
リニ物語で1冊…。ハデス様ーーー!!!!!17巻こそ期待してます!