輝夜伝 フラワーズ

輝夜伝【1巻・ネタバレ感想】さいとうちほ先生の待望の新刊!!

とりかえばやのさいとうちほ先生の念願の新刊です〜!

とりかえばやが終わってしまってから生きる力を失っていた管理人ですので、本当に待ち望んでいた作品です。

新作も平安時代のお話です。

輝夜伝 1巻・ネタバレ感想

一人の少女が、兄の死に直面する回想シーンから始まります。

 

時は平安、世間の噂はもっぱら竹取翁の屋敷のかぐや姫のこと。とても美しいが、求婚する男性に無理難題を出しているという。(竹取物語と同じ設定ですね。)

また、治天の君(上皇)も、200歳を超えるという噂。

そんな風に人々が軽々しく治天の君の噂するのを聞いて、北面の武者である麻呂(上皇の守護たい)が乗り込んで来ます。

麻呂を止めに入ったのは、帝に使える滝口の武者、凄王(スサノオ)と大神(オオカミ)、北面と滝口の戦いが始まるも、それに割り込み、滝口に加勢する謎の少年が現れる。

少年の加勢により、優位になった滝口の面々は、その場から逃げ、少年に何故滝口を助けたのかと問う。

少年は、滝口に入りたいから、というのですが、帝の守護隊である滝口に身元の不明なものを入れるわけには行かない、と断られます。

しかし、引き下がらない少年は一行の後を付いて離れません。その根気に負けた凄王と大神は、少年を滝口の詰所に連れ帰ります。

名を月詠(ツクヨミ)という少年、すぐに滝口に入れるわけには行かないと判断され、大神の屋敷で面倒見られることになります。

屋敷への道すがら、体についた汚れを流すため、川に向かって突然走り出し、水浴びを始める少年。そこで、大神が見たのは、美しい少女の姿だったのです。

とりかえばやの沙羅の様な展開でしょうか。戦う女の子は大好きです。でも月詠は少し幼く、子供っぽい印象がある少女です。

月詠が女と知った大神は(女であることは口外せずに)自分が預かるのは無理である、と滝口の長に申し出ます。

そこで、月詠が、「血の十五夜」の生き残りであることを知ります。血の十五夜とは、多くの滝口が殺された事件であり、大神の父が濡れ衣を着せられて失意の上、亡くなった事件でもあり、大神も事件の真実を知りたいと考えて滝口に入ったのでした。

そのため、滝口の長は同じ思いを抱える大神の元に月詠を置くことが一番良いと考えたのでした。

その話を聞いて、月詠の世話を見ることを決めた大神。滝口に入るために、女であることを隠すよう、月詠には言い聞かせます。

初めて大神と月詠が一緒に宿直をした満月の夜、二人は血の十五夜の事件があった建物、黒の陣(かつては武器庫だった)のそばを通りかかります。

黒の陣へ駆け込む月詠に、早く出ようと大神が促します。しかし、月詠は昔兄から満月の夜に外に出てはいけないと言われたといい、出ようとしません。

そんな月詠に、血の十五夜の日に何があったのかを問う大神だが、月詠は死体があったことしか覚えておりません。

場面は変わって、上皇の屋敷。北面の武者が滝口にやられて帰って来たことを聞いた上皇は、北面の武者は頼りにならぬと見て、西面の武者を呼びます。

北面の武者から聞いた、かぐや姫の、成長が早く、怪我の治りも早いという噂に何か思うことがあった上皇は、西面の武者に、かぐや姫のことを調べるよう、命令します。

 

月詠は、蔵人所で文書を探すのを手伝って欲しい、と大神に頼みます。目的は血の十五夜のことが記された文書で、凄王も共に文書を探しに行きます。

血の十五夜で死んだものの名前の中に、自分と兄の名前がないことに気づいた月詠は、自分が生きているように、兄も生きているのではないか、と考えるようになります。

その頃、上皇の命を受けて、かぐや姫の正体を探るため、竹取の翁の屋敷に忍び込む梟。屋敷で光り輝くかぐや姫を見つけた梟は、上皇に、かぐや姫は人ではないことを伝えます。

「やはり、天女か…」

とかぐや姫が天女であることことに気づいた上皇は、かぐや姫を帝の女御にしようと画策します。(理由は不明。)

天女が割と普通に認知されている世界なのでしょうか?

上皇は、帝にかぐや姫を娶る様、進言します。帝は、14歳で、以前の中宮を無くしてから、今は誰も娶る気持ちがないことを伝えるが、上皇に押し切られてしまします。内心では強引な上皇に反発するものの、言うことを聞かない訳にも行かず、ある日、狩の帰りに竹取の翁の屋敷を訪ねます。

帝が訪ねて来たことを知っているにもかかわらず、かぐや姫の部屋はもぬけの空。。かぐや姫を探すため、滝口の面々も屋敷の周りを捜索します。

月詠も捜索に加わり、竹林の中でかぐや姫を見つけます。月詠と対面したかぐや姫の体は光輝いており、それに呼応するかの様に、月詠の体も光始めます。

その様子を竹やぶの中から見ていた梟。かぐや姫は突然姿を消します。(瞬間移動した様に消えます。)

突然屋敷に姿を現したかぐや姫。帝だろうと対応に容赦はありません、帝の女御になるには他の求婚して来た男性と同様、試練を与えるというのです。

その試練とは、天の羽衣を持ってくること。さらに羽衣探しには、滝口のものを加え、月詠も参加させることを条件として提示するのでした。

天の羽衣を探す月詠達一向、そんな中、梟が自分を見ていることに月詠は気づきます。梟を追いかける月詠でしたが、梟が待ち伏せしており、女であることを知られます。

「天の羽衣が欲しければ、呼ぶがいい。」

と言って去っていく梟。一体何が目的なのか…。

 

平安時代&ファンタジー要素が詰まった作品です。美男子がたくさん出て来ます。笑

そしてかぐや姫もとっても美しくて見ていて惚れ惚れします。

血の十五夜、梟、かぐや姫に月詠の正体等、謎はまだまだ多いですが、今後が楽しみです。

月詠は誰とくっつくのかも楽しみ♪

個人的には梟が敵でありながらも月詠の味方な漢字がして、まるでセーラームーンのタキシード仮面みたいだと思ってしまいました。笑

仮面もつけてるしね。

ここまで読んでいただき、ありがとうござました。







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