かぐや姫から、天の羽衣を持ってくる様に言われた帝。滝口の皆んなも羽衣探しに奮闘します。
1巻の終わりに、西面の梟から、羽衣の在り処をにおわされたことを大神と凄王に相談する月詠。梟から情報を聞き出そうと、滝口の3人は、梟の元を訪ねます。しかし、梟は、月詠とだけ話すという。
梟と月詠が話をしている間、屋敷でただ待つしかない、大神と凄王。
帝にかぐや姫を進めたのは上皇、上皇の右腕である梟が月詠に天の羽衣を進めたことから、上皇が実は天の羽衣の在り処を知っているのではないかと考え、屋敷の捜索を始めます。そこで天の羽衣らしきものを見つける二人。
一方、月詠の出自について質問ばかりする梟。。
何か知っていて月詠に訪ねている様子。しかし、月詠の方は何が何だか分からない様子。
「焦らなくとも羽衣はもうすぐお上の元へ現れる」
と言い残して去っていきます。
天の羽衣は、お上が祭りの際に身につける湯帷子(ゆかたびら)であると宮中行事に詳しい加賀典侍様に教わる滝沢の3人。
祭りの夜、湯帷子を身につけたお上は、それが毎年のものではないことに気づきます。それは、天の羽衣で、遂にお上は羽衣を手に入れるのでした。
天の羽衣を持ってかぐや姫の元を訪れたお上。かぐや姫はそれが真の羽衣であるか確かめるため、愛犬に匂いを嗅がせます。
その犬を見たお上は、かつて自分が大切にしていた犬だと気づきます。お上がまだ幼い頃、怪我をした犬とお上を助けてくれた女の人がいた…。それがかぐや姫であると気づくと同時にかぐや姫が当時であった少女と比べて随分早く大人になっていると感じる。
それを聞いた月詠は、かぐや姫の成長が、人よりも早いのではないかと感じる。
その件を機に、上様の元に入内することになったかぐや姫。しかし、竹取の翁は身分が低く、かぐや姫は入内できる身分になかったため、上皇の元に養子にすることになります。
(全てが上皇の掌の上にある気がする…。)
その条件を突きつけられたかぐや姫は、滝口の月詠が同行するのなら、と受け入れます。
月詠が上皇の屋敷である冷然院は、梟もいることから、心配する大神は自分もついていくと言います。
しかし、月詠は、独り立ちして、自分の力でやっていきたいと、その申し出を断るのでした。
月詠が心配な大神、21歳にも関わらず、老いた父親の気持ちになり、胸を痛めている様子が可愛いです。笑
冷然院に住むことになった、かぐや姫、上皇が声をかけるも、その姿をみんなの前で消していなくなります。
そう、かぐや姫は天女であり、上皇は本物の天女に会えたことに喜びます。
そんなかぐや姫は、月詠に対して、「お前も天女であろう」と話しかけます。
自分が天女であると考えたこともなかった月詠。しかし、人より成長が早かったり、傷の治りが早かったりと、普通の人とは違うこともこれまで感じていた。
かぐや姫より、天女はいずれ、月に帰らなければならいと伝えられます。
そんな月詠に興味を寄せる男、梟は、上皇に気をつけろと月詠に注意しにきます。理由は、上皇が男色であり、月詠が可愛い顔をしているから。。(月詠色々狙われてる。w)
ある日の夜、上皇がかぐや姫の部屋に夜訪ねて来ます。
それを阻止しようとする月詠、月詠を見たお上の目が光る。。それを助ける梟。。(本当にタキシード仮面。。)
皆んなが月詠に興味を持っているものの、月詠自身に自覚がない…。
上皇がかぐや姫の部屋に夜這いに向かったと聞いたお上は、もう我慢ならぬ様子で冷然院にかぐや姫を迎えにいきます。上皇の反対を押し切り、お上の屋敷まで、かぐや姫を迎え入れます。(もちろん月詠も一緒に。)
お上の要求を受け入れるしかない、上皇も、せめてもと、梟を宮中に潜り込ませます。そして、お上とかぐや姫の様子を随時報告する様にと。
宮中で勤めることとなった、月詠。見習いの身分から、正式に滝口の武者に迎え入れられます。
そのお祝いの場を設けることにした大神。
大神は月詠が可愛くて可愛くて可愛くて仕方がないご様子。酔っ払った勢いで、月詠にキスします。
(手出すの早いな。。w)
その日は満月、月を見た月詠の体が光始め、、、それを目撃した梟が、「見るな!!と止めに」入ります。気を失う月詠の体を支える梟の背後で、満月が輝くのでした…。
月詠が天女であることは、事実なのですが、月詠を巡る、上皇、かぐや姫、梟、大神の図が面白い。
大神と梟と、どちらの男性と月詠が今後仲を深めて行くのかが楽しみです。
しかし、当の本人は、恋愛が何かもよくわかってない様子。月詠が恋を知る瞬間が楽しみです。
あーー、3巻早く出ないかな。