せめてあと10年早く生まれていれば…
という葵くんの心の声から始まる2巻です!!
LIFE SO HAPPYでは成長した双子の姿がみれてとても嬉しいです。小学5年生になった、葵くんのお話がメインの巻となっています。
LIFE SO HAPPY、 2巻・ネタバレ感想です!
葵くんのクラスメイト
係でもないけれど、水槽のコケが気になって自主的にお掃除する葵くん。
それをみたクラスメイトの佐伯くんから「優しー!」と言われるのですが、葵くんは何か気になることがあるたびに、詩春ちゃんだったらどうするかな?と考えて行動しているようです。
けっ、、、、健気。詩春ちゃんの素敵なところが双子に引き継がれていますね。子供って、親の後ろ姿を見て成長するんですよね。詩春ちゃんは本当の親ではないけれども、ただベビーシッターしているだけではなく、こう言った思いやりの心を育たんだなと感じます。
同級生の中では落ち着いている葵くんは、女の子たちからも人気のようです。クラスメイトの女の子達が「かっこいー」と言っているのを聞いた茜ちゃんはびっくり!
女の子の方が成長が早いので、やんちゃな子供っぽいクラスメイトより葵くんがかっこいいって思う気持ちわかる気がします。
葵くんが所属する書道クラブ
葵くんはもともとサッカークラブに入りたかったのですが、じゃんけんで負けて書道クラブに入ることになります。
小学校の頃のクラブ活動って、週に1度とかで、1つのクラブあたりの制限人数があったのを思い出しました。今でもそのルールは健在なんですかね?
同じ書道クラブに所属する一部の男の子グループは、書道に興味がないのにじゃんけんに負けてクラブに入った腹いせか、書道セットを毎週忘れて来たりして、顧問の先生を困らせていました。(代表横田くん。)
そんな中、葵くんの隣で黙々と書道をするクラスメイトの佐伯くん。最初は乗り気ではなかったけど、真面目にやっていると「字が答えてくれる」なんて可愛い小学生です。
横田くん達の行動はさらにエスカレートし、書道をやらずに教室でトランプを始める始末。先生が注意しても全く聞く耳を持ちません。
そんな横田くん達を見た佐伯くんが、「遊ぶのは休み時間にしなよ!」と注意します。
それを見た葵くんには佐伯くんが大人に見えたようで、"面白いやつかも…"と興味を持ち始めます。
葵くんが喧嘩!?
書道クラブで注意されたことを根に持っていた横田くん達が、佐伯くんに嫌がらせをして来ます。それを見た葵くんは我慢できず、書道の筆で横田くんの顔に墨を一文字に…。
「まだ遊び足りないの…?」からのちょっと喧嘩になってしまったようです。
生活指導室に呼び出された葵くんと横田くん。保護者も一緒に呼び出されます。
友永さんのお兄さん(耕一さん、葵くんのお父さん)が葵くんに喧嘩の理由を聞いても葵くんは答えようとしません。
家について、おじいちゃん、おばあちゃん、茜ちゃんも入った家族会が開かれます。横田くんのことを、「クラスが違うからよくわからないけど、多分勝手なやつ」と言う葵くん。
そんな葵くんにお父さんは、「よく分かんないからもめて手が出ちゃったわけだろ?」「先に手を出すなんて幼稚だぜ?大人は何事も話し合って解決させるものだよ」と言います。
その言葉がズッキューんと胸に刺さった葵くん。
葵くんは詩春ちゃんが好きすぎて、早く大人になりたいといつも考えているので、幼稚だと言われてめちゃめちゃショックだった模様。。
夜も眠れないくらいショックを受けます。
からの、、次の日。
葵くんは、横田くんのクラスに行って、話をしようと持ちかけます。(偉い!!)
けれども、謝りたくない横田くんは聞く耳を持ちません。それでも食い下がる葵くんを見て、佐伯くんは、「僕はもういいから」と止めに入ります。
でも引くに引けない葵くん。
「話がブレるようなこといわないで!!」とプチパニック状態。笑
そのままちょっともみ合いになり、葵くんは階段から落ちてしまいます。。
そんな時、走馬灯の様に(笑)葵くんは思います。
「早く大人になりたいー」
「自分で考えて、自分で動くことのできるー」
「強くて優しい大人にー」
葵くんにとっていつでも目標は詩春ちゃんなのです。詩春ちゃんのような大人に早くなりたいといつも思っている葵くん。でも今回のことは思ったように行かず、もっと落ち着いて自分がやってしまったことを反省して謝りたいと思っているのにうまくいかないモヤモヤ。そんな気持ちを葵くんは抱えていたのですね。
階段から落ちてしまった葵くんですが、運良くランドセルに助けられて無傷でした。
そんな葵くんを見てめっちゃ心配する横田くん。「ちゃんと病院いけよ!!!」そんな横田くんを見た二人は、実はいいやつなんじゃないかと困惑します。
翌日、ちゃんと病院行ったよと横田くんに報告しに行く2人。横田くんは素直じゃないのでまた口論になります。そんな2人を見兼ねた佐伯くんが、サッカーで勝負をつけてはどうかと提案します。
結果、葵くんが負けちゃって、横田くんのランドセルの荷物持ちをしながら3人で帰ることになるのですが、帰宅しながら3人で書道クラブに入った経緯なんかを話し合っているうちに、入りたいクラブに入れなかったのは、自分だけではなかったのだと横田くんは気づきます。
そこで初めて、佐伯くんに自分がしたことを謝り、3人は友達になるのでした。
葵くんの大事な日!!
さて、本巻のここまでの話は、最終話のための伏線になっております。(葵くんに失礼。w)
久しぶりに、葵くん達の家に詩春ちゃんと松永さんが遊びに来ます。
楽しみで仕方がない葵くんは朝から家を隅々まで掃除して、詩春ちゃんを迎える準備をします。
詩春ちゃんが家に着くと、双子が「いらっしゃーい!!」と大きな声と笑顔で迎えてくれます。
その姿を見て、昔ベビーシッターをしていた頃の2人を思い出すとともに、成長した姿に感動する詩春ちゃん。
読者も感動ですよ。。あんなに小さかった二人がすっかり成長して、自我もあの頃よりあって。うる。
久しぶりの4人なので、そっと見守るおじいちゃん、おばあちゃん、お兄さん。
葵くんも茜ちゃんもとても嬉しそうです。
落ち着いた頃に、松永さんが、「今日は遊びに来た訳じゃないんだった。」と行って、みんなに報告があると話し始めます。
「僕たち、今年結婚することにしました。」
それに対しては、大人達は全員心の中で、
「ついに!!!!!」
と言う心境です。詩春ちゃんが大人になるまで待っていたこともあり、付き合うまでも長かったし、結婚するまでも長かったので。読者的にも「ついに…!」って感じです。
おめでとう、と言おうとしたお兄さんですが、ハッと止まります。
そこには灰と化した葵くんが。。。茜ちゃんはなんとなく気づいていたようですが、葵くんは全く気づいていなかった模様。
ショック過ぎて現実を受け入れられないようです。
絞り出した言葉が、、
「いやだ」、「二人の結婚なんて認めない」、「せーちゃんと詩春ちゃんが別れるまでどっか行ってる!」と家を飛び出してしまいます。
葵くーーーーーーーん!!!!!!
な感じで終わります。詩春ちゃん的には葵くんに祝福してもらえないのはとても寂しいこと。でもここで葵くんと話ができるのは松永さんしかいない。
頑張って葵くんに認めてもらってください、松永さん!