14巻から続く、功太くんの過去のトラウマを本巻でも引きずっております。とにかく暗くて読んでてつらいです。カコを応援したくなります。そして一言言いたい、大神さんが居てくれてよかった!
(画像引用:http://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000326396)
PとJK 15巻、ネタバレ感想です!
俺のものになれる…?
て感じで14巻終わってましたね。カコはまだ未成年だったのまだ手を出していない功太くん。
愛情から、というよりは、過去のトラウマで心ズタボロな功太くん、心配しているカコを自分のものにして安心しようだなんてなんて最低な男…。これまで功太くんめっちゃ好きだったのでちょっと見ててつらたんです。
そんな風に言われてカコは服を脱ぎ出します。健気…。
功太くんがそれで楽になれるならっ…。
もうそんな功太くんはカコのお父さんに飛び蹴りでもされればいいと思う。
まさか「いいよ」なんて言われると思っていなかった功太。震えながら服を脱ぐカコを止めます。
「ごめん。こんな真似させて、本当ごめん。」
本当にそのとうりだよ。いい大人が高校生相手に何をしているのか。メンタルがよほどやられいるんだよね。
ほんと14巻くらいから、人を殺して来ました、みたいな眼をしています。。
カコにそんなことをさせてしまった功太くんは、「少し距離を置こう」と提案します。
それでも引き下がらないカコ
「冷静じゃなくたっていい!感情的でもなんでもいいから、功太くんの気持ちが知りたいだけ!!」
「それが負担だって言ってるんだ!!!」
とバカ切れされて、結局距離を置くことにします。
カコちゃん、いい子すぎて、ピュアすぎて、いまいち好きになれないんですよね。
功太くんのとった行動はほんと大バカすぎだけど、父親を殺した犯人と再会するって、相当ストレスだしそんな時に綺麗な心で全力でぶつかられてもしんどい気持ちわかる気がする。
何も言わず隣にいて欲しい。
特に功太くんは、お父さんが死んだ原因の一つは自分だと思っているので、なおさら自分の情けない心の声とかを人に話したくないと思うんですよね。
それを無理にぶつけてくれって言われても心配している周りのエゴでしかないのかな…、と感じました。
救いの手!大神さん。
距離を置くことにした二人。Lineでのそっけないやりとりだけを続けていました。そこに久しぶりの大神さん登場!警察学校に無事合格し、合格の報告に来たようです。
カコは功太くんと距離を置いているので、大神さんが話があるらしいとだけLineして、功太くんの家の前からは大神さん一人で行って欲しいと伝えます。
その時点で何やら不穏な空気を感じる大神さん。
カコの「なんでもない」
なんて、絶対何かあるやつ感あって、好きではなかったです。人に心配かけたくなかったら、本気で何もない顔をしなさい!!!案の定、大神さんがめっちゃ心配しとるやないか!
(カコには少々厳しい管理人ですいません。このヒロインあんまり好きじゃないんですよね。)
そこに偶然やってくる功太くんのお姉さん。弟が心配で様子を見に来たようです。
大神さんのことはお姉さんも知っていて、2人をファミレスに誘います。
功太くんを育てたのはカコの大神さん
昔は臆病で泣き虫だった功太くん。お父さんが殺された後、強くなろう、お父さんみたいな人間になろうとしていたようです。
「変わろうと努力して、懸命に強いふりして、そんな中で出会ったのが君たち。」
「きっと君たちが功太を本当に強くした」
「君たちは功太にとって特別な二人だ、どうか功太を助けてほしい」
と二人にお願いします。
大神さんいてくれてよかった!!
この漫画で一番好きなキャラ、大神さんだわ。功太くんも好きだけど、ここ数巻のヘタレっぷりがもうだめ。(大神さんは成長したからいいんだよ。)
お姉さんに功太くんのことを頼まれた二人は、家に行きます。
汚部屋を片付ける大神さん。(家事が普通にできるのも素敵。つらい過去ゆえのスキルなのですが。)
その横でカコを攻撃し続ける功太くん。サイテー。
カコを庇う大神さんでしたが、「お前は関係ない」とか言われちゃいます。それにぷっつん来ちゃった大神さんは、もう関係ないならいいよな、と功太くんに殴りかかります。
強さでは功太くんの方が上なので、結局マウント取られちゃうのですが、大神さんには伝えたい言葉がありました。
「こんなことをされてもカコは嬉しくない」
「お前は頑張る方向が間違ってる」
「自分の築いたものを無駄にするな」
「お前は、人を守ろうとする強い人間だ」
どれも過去に功太くんが大神さんに伝えた言葉です。
警察学校に合格したことも伝えて、「俺の前では、そんな姿見せんじゃねーよ」と言って立ち去ります。
そして一人泣いちゃう大神さんが可愛いです。
大神さんの気持ちが通じた功太くん
に対してカコも自分の気持ちを伝えます。
「私は、功太くんの隣を並んで歩きたい。背中を追いかけるんじゃなくて、手を引かれて歩くんじゃなくて、隣を並んでてを繋ぎたい。」
「功太くんの気持ち全部はわからない。功太くんにはなれない。だけどお互い話を聞くことはできるし、知ることもできる。それでもし考えが違ったって、全部がぴったり同じじゃなくたって、きっと一緒に生きていける。」
「わたしはあなたが好きだから」
そんなカコの思いが届いたのか、バス停まで送ると言いながら自分のことを話し始める功太くん。
功太くんのお父さんを殺した犯人は、心神耗弱状態で犯行時の記憶がないのだという。
功太くんはお父さんが死んだ原因の一部が自分にあると思っているので、まるで自分を共犯者だと感じていて、犯人は、功太くんが許すと言えば許されるかもしれないけれど、誰も功太くんを許してくれる人はない。
そんな思いもあって、犯人が憎くてたまらないし、そんな思いを誰にも知られたくなかったのだという。
確かに、犯人は記憶もなくて許される可能性もある。でも功太くんは忘れることができないし、自分で自分が許せないから、これから許されることもない。そんな葛藤がより犯人への憎悪に繋がっていたのですね。
この辺りの心理描写は、素晴らしいです。功太くんの辛いどうしようもない気持ちが伝わって来ます。
犯人の名前が…なんて皮肉。。
カコがボランティアをやっている保育園の学園祭に、犯人の少年を招待するかこ。学園祭が始まる前、カコが知ったのは、犯人の名前が「こうた」ということ。
犯罪者ではなく、一人の人間として知りたいというカコにこうたくんが真実を話し始めます。
名前の漢字は幸福の「幸」。
親に虐待され、心が壊れ、親を殺したとのこと。
親を殺して逃げている途中に、何度も「こうた」と呼ぶ声が聞こえ、殺した父親が追いかけて来ているのだと錯覚したそうです。
そして自分に向かって来ている無関係の人(功太くんのお父さん)を殺した。
功太くんのお父さんが自分の息子の功太くんの名前を呼んでいたのだと事件の後で知ったようです。
こうたは、普通の人間扱いは求めていないと言います。迫害されて、反省している方が楽だから、と。
それでもカコは記憶がなくなるくらい追い詰められていたこうたが、本当はいい人だと思いたくて、、、
そんなカコに
「そんなもん、本気で信じたんですか」
と淡々と告げるのでした。
一方、勤務中の功太くんの元に、刃物を持った10代の男が、保育園の方角で目撃されたとの通報を受け、出動するところ。
通報と、カコとの関係は…!?16巻(最終巻の予定)に続くのでした!
うーん、カコちゃんの頭の中がお花畑すぎて、功太くんも犯人のこうたくんも、ちょっとストレスかな?読者も少々ストレスです。本当に大神さんがいてよかったな、と思う回でした。
(今回の記事、大神さん連呼して終わった。w)